2010年12月27日月曜日

ポチポチやってます。

ホンマにひょん!なことから知り合いになったおばあさん。それが谷町6丁目にあるからぼり商店街で何十年と和紙の店を経営されている82歳になる「藤尾さん」です。 

10月の後半のある日のこと、、ボクはイイ感じの和紙が欲しいなあ~とハンズやシモジマなどに行ったのですが見つけることが出来ず、あきらめかけて家路にを辿っているとそこに「玉林堂」と名前がついた古いお店を見つけました。 

中にイイ感じのポチ袋がありまして、店番をされているおばあさんに 
「このポチ袋売れるでしょう。」と尋ねるとおばあさんは「いや~売れんわ。この10年売れんわ!」と言います。 

たしかに表から見ても、この店に入りたいなあ~と思わせるような店構えではなく、地味だし、商店街をよく歩くボクもこの店の存在を知らずにいたのです。 

「このポチ袋の絵柄はすべて手刷りやし、それにしては値段も安いんやけど、、売れんわ、、この店も年内で閉めるから、大安売りでもしようか、、と思て、、もう赤字になるけどなあ。」 

「え~それはアカンよ!こんな感じのかわいいポチ袋、若い人は好きやし、売れるって!よし、ちょっと待ってて、ボクが売るわ!」 

それからしばらくして、ルームメイトのデザイナー「弓削さん」と店を見学して、12月なかばから「ポチポチ祭り」と題して1週間「玉林堂」を盛り上げるイベントを作ろう!となりました。 

その期間中に店にある紙を使って作家さんに作品制作をしてもらおう!と毬作家の「布仁美さん」に千代紙を使った毬を、イラストレーターの「玉村ヘビオさん」の特技である「折り紙教室」、墨絵イラストレーターの弓削ナオミさんに「墨絵教室」、書道家「加泉さん」に自分の名前を筆で美しく書く「書道教室」を開くことになったのです。 

藤尾さんはお若く見えます。とても82歳とは思えません。お若い頃、戦時中なのにけっこう裕福に暮らしていたようで、まあ~いってみればお嬢さま育ちかもしれません。いろんな趣味を持っていてダンスに絵に書にと芸術家肌のようですし、店の商品もポチ袋以外には和紙や筆など高価なものばかりです。でも掃除が行き届いていないので中は埃まみれでした。それをイベント2日前には弓削さんと2人で掃除して商品や作品を設置しました。 

ポチポチ祭はすでに始まっています。今週の土曜日18日には様々な教室も開催しています。ボクも似顔絵切絵で参加します。どうぞ遊びにいらしてくださいね。 


ポチ袋もそうですが、年の瀬らしい企画をもう一つ紹介します。妻のいぬんこの絵を使ってデザイナー弓削さんがあなたの年賀状を制作します!という企画です。ご興味のある方は是非こちらにアクセスしてみてくださいね。 

http://inunco.blogspot.com/2010/12/blog-post_10.html